ライナー材の内面被覆層の熱可塑性樹脂は何ですか?
ポリエチレン樹脂を使用しています。
ポリエチレン樹脂を使用しています。
水質に影響のないエポキシ樹脂を使用しています。主剤と硬化剤からなり、加熱により硬化する熱硬化性樹脂です。ライナー材の各材料を一体化する役割を果たします。
土圧及び活荷重に対して既設管の強度を期待せず、自ら抵抗するもので、新管と同等以上の耐荷能力及び耐久性を有するものです。
「水道施設耐震工法指針・解説2009」の一体構造管路の設計手法を用い以下の計算方法で決めています。
許容変形率は5%に設定しています。土被りにより垂直土圧又はヤンセン公式を採用した鉛直土圧。 「水道施設設計指針2012」記載の計算式に準拠した活荷重「道路橋示方所書・同解説」に定めた後輪荷重採用の自動車荷重から、 埋設計算の変形率は凡そ3%で許容変形率に対し余裕があります。
クリープ係数から50年後の物性値を求め、50年後でも許容応力を超えない設計をしています。
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ガラス繊維層、ニードルフェルト層(ポリエチレンテレフタレート製)、ポリエチレン被覆層(反転前外側、反転後内側)で構成されています。 これに熱硬化性エポキシ樹脂を含侵し、一体で加熱硬化させます。
接着材、有機溶剤とも使用していません。但し更生管を形成する際に使用する樹脂については
それぞれの材料の試験方法の基づく浸出試験の結果が、厚生省令第15号に適合しています。
更生された管は、破断歪が大きく、可とう性のある樹脂管であるため、ひび割れは発生しません。
樹脂の硬化により管壁の内部で一体化されているので、剥離・溶出の可能性はありません。
JWWA-Z108に基づく試験結果で管理しています。
現場管理者は、一般的な更生工法の施工管理に精通している技術者(例えば下水道管路更生管理技士~品確協 等の資格者)が望ましいですが、 本工法の施工ライセンシーには、施工品質の確保を目的として、必要な施工訓練を義務つけています。
施工前検査で錆こぶが発見された場合、既設管を損傷させない範囲で錆こぶを除去する必要があります。
施工可能延長は、口径、肉厚により異なりますが、参考値として600Φで150m、施工時間は約19時間。現場条件等で変動の可能性があります。
短い距離でも施工は可能です。距離とは別に曲がりがきついと難しい場合があります。現場の諸条件で判断します。
土被り関係なく、立坑が取れれば施工は可能です。
現場条件によりますが、幅1250~2000㎜、長さ2500~5500㎜、既設管底下300~500m㎜程度が目安となります。また既設管路の切断が必要となりますが、作業抗寸法に合わせて1500~4000㎜が目途になります。
TVカメラでの画像撮影、両端口での管厚測定、施工現場で作成する平版での引張・曲げ強度測定が標準です。延長仮管を組めば、円環試験体での測定も可能です。
圧力水がライナー材と既設管の間に侵入しないように、端部にステンレス製の拡張リングと特殊ゴムリングからなる管口仕上げ材を装着します。 併せてシーリング材を併用することで、精度を上げることが可能です。
入出部での曲がり角度によって施工の可否を判断します。30°以下は問題ありません。30~90°は曲がり半径が管径の5倍以上が目安となります。現場条件に大きく影響されるので、設計時に判断します。
施工現場周辺での騒音対策は他の更生工法と同じですが、特にボイラーの運転音については注意が必要です。
更生管に熱が伝わる溶接等での復旧は避けていただきたいです。可能であれば立坑をバルブ、止水栓等の箇所に立坑を設置すると、復旧しやすくなります。
分岐部の止水は、更生により市販品が適用できる管厚でなくなるので、開削に…
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管内洗浄終了後の反転・硬化工に(口径・距離に応じ)8~16時間、凡そ1~2百万円の工賃が掛かります。
また管内の状況によって、洗浄・錆こぶ除去に必要な時間が大きく変動する等工事費は現場条件により大きく変動します。
但し上記とは別に以下の項目は距離等に拘わらず固定的に必要になります。
ホースライニング工法は表面補修が目的であり、自立管としての更生工法ではありません。
2021年に静岡県企業局で、交差点横断の工業用水管Φ600で49m施工しました。